2005.11.9




琢 「朝、バイトに逝ったら職場に犬がおった」

綾女「わんこさん?!」

琢 「うむ、痩せた成犬」

綾音「・・・首輪は?・・・」

琢 「付いてたよ、ケージに入れられていた」

葉常「人になつかなったとか?」

琢 「物凄く人懐っこかった、ちゃんと”お手””お座り”もするし」

綾女「なんで、すてられちゃたんですかぁ〜???」

琢 「病気らしかったんだが」

綾音「・・・病気・・・」

葉常「それだけで捨てられたんでしょうか?」

琢 「他に考えられん、それよりも捨てられていた場所が問題だ!」

綾女「ご主人さまのしょくば?」

綾音「・・・なんでしたっけ?・・・」

琢 「市の清掃局」

葉常「・・・言っちゃっても良かったんですか?」

琢 「・・・えれームカついたから・・・病気だからって、ゴミ焼場に捨てに来るその神経!!信じられん!!!」

綾女「はうぅぅ・・・わんこさん、かわいそう」

琢 「ペット・・・人と係わりを持ち続ける動物である以上、最後まで面倒を看る責任があるはずだ!!」

綾音「・・・最期まで看取れって事ですね・・・」

葉常「御主人様、その犬さんはどうなったのでしょうか?」

琢 「局員で引き取り手がいなかったし」

綾女「はうぅぅ、ご主人さまわぁ〜?」

琢 「ウチは、マンションだからムリポ・・・鳥も魚も飼っちゃダメだって契約書にある」

葉常「それでは、保健所に?」

琢 「それはあまりにも可哀相だってんで、警察に遺失物として届けたが・・・時間の問題だろうなぁ」

綾音「・・・なんか、やりきれないですね・・・」




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