ドールマスター編番外編2


 
・・・( ゜д゜)前回の記録を書いていて思い出した塗料の問題・・・
・・・( ゜д゜)10年前の記憶・・・
・・・( ゜д゜)”ラッカーなんて使った事がなかった!”・・・
・・・( ゜д゜)何で忘れていたんだろ?マスターにゲルコートが染みたらアウトってプラサフを吹いたけど・・・
・・・(;゜д゜)FRP工場には、ウレタンのプラサフはあってもラッカーのプラサフは無かった・・・
・・・(;゜д゜)そうだ、工場にあった樹脂類は、ポリエステル樹脂系とウレタン樹脂系・・・
・・・(;゜д゜)僅かにエポキシ樹脂があった位でラッカーなんて無かった・・・

ヽ(`Д´)ノウワァァン オレノバカバカ!!
捨て型取りして剥がしたら塗装が”ベタベタ”だった事があったろ!あれだよぉぉぉ!!
_| ̄|○ il|!ポリの侵食性を忘れたか!
車のメーカーロゴのステッカーなんて”フニャフニャ”になっちまう程、強烈だって事を!!
なんだか”お脳”が、イイ感じで腐ってきてるんジャマイカ?
_| ̄|Σ・;'.○パーン ・・・今更FRP型の変更なんて・・・
道具と材料を注文しちまったよ!・・・一式しめて5マソ・・・

・・・どうするよ・・・表面処理をやり直すしかない・・・orz
しかし、この際だから俺の”お脳”の腐り具合を晒す意味で実験して見るか?!

ヽ('A`)ノ緊急実験!お題は”このままFRPを貼ったらどうなる?!”(´・ω・`)
とりあえず、部屋に残っている道具を点検する。
綿ローラーとグラスマットと硬化剤が出てきた、以前知り合いが買って置いたが使わなかったのを貰ったやつだ。
足りないのは・・・ポリ樹脂、アセトン、ゲルコートだが、ゲルコートは高いんで今回はパス!どうせ後で届くし、溶けるかどうかの実験だけだしな。
近所のホームセンターへGO!
ポリ樹脂500g千円位、アセトンも500_g700円位か・・・高!
コレばかりは専門店の方が安い、ポリ樹脂は9キロ5〜6千円位で、アセトンも4g2千円位です。
グラスマットの値段を見ると2×2メートルで1800円位、コレも専門店だと64メートルで9千〜1万3千円位・・・一般でこれだけ使う香具師はそうはおらんがなw
ちなみに、10数年前に自動車関係の商売を始めるのに1番手っ取り早いのが、このFRP屋さんだと言われていた。
場所さえ確保出来れば、初期投資が10マソ位で始められたからで、家の庭や休耕のビニールハウスでやっていた人がかなりいますたw
まぁ、今は環境問題でFRPその物が禁止になるかもと言われてるが・・・

樹脂とマット

離型ワックスは無かったが、仕方ないけど硬化阻害覚悟でシリコン系とフッ素系の離型剤を代用する。
さてと、部屋に帰って早速実験開始!どうせなら色んなパターンを試して見ることにする。
ドールの左腕を一部粘土を露出させて、水性塗料も塗ってみる。

白いのが水性塗料

乾いたところで、シリコン離型剤とフッ素離型剤を吹き付けてマスターの準備は完了。
ブルーシートの上にダンボールを敷いて、適当な大きさに切ったマットを乗せる。

こんな感じで

攪拌棒とローラーを用意し、秤に紙コップを乗せて50gきっちり量る。(←コレ重要!)
ここまでやったら、ファイバー貼りは大半が終わったも同然!
段取りがファイバー貼りの全てです。

後は、硬化剤投入後に素早くまんべんなく攪拌(少し色が変わる、コレも重要!!)
ダンボールの上で樹脂をマットに綿ローラーで含浸させ(←重要!試験に出しますよw)
引っぺがし!所定の位置に置き!ひたすらローラーを転がす!!

コロコロ転がしてます

ローラーを転がす時に力を入れてはいけません。
”軽く押さえる”位、スチールローラーだったらその重さで充分、ローラーをひたすら転がす事で、マットの繊維がこなれて面に馴染むし空気も抜ける。
経験のない方は、とかく”ゴリゴリ”やりがちですが、これをやると厚さが不均一なったり、かえって空気が入る事もあります。
ポイントは”力より手数”です。
事情が許すなら2人以上で張る事が望ましいです。
一人はダンボールの上で樹脂を含浸させ張り付け、もう一人はひたすらローラーを転がす。
GC(あぁ年がバレるぅぅ!)のカウルなどは、一人で張った強者もいますたがw大抵は5、6人で張っていました。
ドールの大きさは微妙ですねw、一人で張れない事は無いが、慣れていないと厳しいかもしれないでつ。
早めに固める為に硬化剤は多めにしたけど、今回は小さい上に1プライだけですから余裕シャクシャクですぅw
転がしてる所なんて撮ってみたりなんかしてw

張り終わった

張り終わったら速攻で道具をアセトンで洗います。
本当はジャバジャバ洗いたい所だが、いかんせん部屋の中だから少しずつ丁寧に洗っていきます。
この手入れが悪いと1発で道具はオシャカになるのでご注意をw
後は硬化待ち・・・「明日の朝でいいか!12時間位だな」って言うかもう触れる位に硬化してる。
翌朝、表面は完全に硬化しているので剥がす!”メリメリッ”懐かしい音です。
しかし次の音は・・・(;  ̄▽ ̄)”ぬちゃぁ〜”

べたべた

・・・あぁ、イヤな感覚・・・まるでガムを踏ん付けて脚を上げた時の様な感覚・・・

粘土を露出させた所

物の見事に溶けてます!でも、硬化阻害かもしれない('A`)
_| ̄|○_| ̄|○ _| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○

↓4/7追加です。

FRP一式届いたので、更に実験をする。
今度は、離型ワックス+PVAでやってみる。
PVAとは、水性の離型剤で塗って乾かすとビニールの様な薄い膜を張ります。
実は俺、PVAが嫌いなんです。
水溶性であるが故、乾きが遅いのと何処と無くムラになってしまう(出来る製品は問題にならないが作業中は気になる)のと脱型後に水洗いをしなければいけない事・・・
あの青い色もヤダ!臭いも嫌いだ!!
FRP屋にいた時は、工場が山の森の中で、冬は豪雪!夏はそこはかとなく涼しいが湿気が多い所でした。
故に、PVAを塗ると半日、運が悪いと丸一日作業が出来なくなる・・・
終わったら終わったで、型と製品を水洗い・・・夏はいいが、冬の雪の中!くそ重たい型を外に引っ張り出して
ジャッバ♪ジャッバ♪みっずあっらい〜♪
なんて日にゃぁ〜もう逃げ出したくなった・・・

そんなこんなでPVAにはイヤな思い出しかなく使いたくなかったのだが・・・しかたない。
ドールアイを買った時に、透明のPVAがあったので物珍しさで買ってしまったのを思い出し、それを使うことにする。
PVAは通常ワックスを掛けた後に、水で薄めた物をスポンジで撫でながら塗ります。
塗りながらドライヤーを掛けると比較的に綺麗に塗れます。
ワックスで弾かれる時は、PVAを濃い目にすると塗りやすい。
さて、今回の作戦は最初にPVA→ワックス→PVAと重ねる事にする。
まずPVAを原液でドールの後頭部に塗る・・・ってこれ、結構伸びがいい!それにすぐ乾く!厚くなっても気にならない・・・
(・∀・)イイ!!このPVAイイ!!

1時間後ワックスを掛ける、最低ワックスは3回は掛ける事!出来れば5回以上!!
離型処理は、どんなに忙しくても手を抜かない!←コレ鉄則!!

そして又PVA・・・乾燥したらファイバーの張り込みにかかる。

ダンボールの上で含浸

貼る位置に置いて

力を抜いて転がす

空気が抜けて張り付く

手順は、上の方とまったく変わりません。
一晩おいて剥がすと・・・

棒を突っ込んで剥がす

大成功!!やったネ!!

完全硬化

ちなみに塗装の弱い所が脱型の際に剥がれるのは、車を型取りする時も一緒です。
離型処理をしてあるからと言って、直接ボディに貼りつけると痛い目をみるのでご注意をw

とりあえずなんとかなる事が判ったので、次の作業に暫く専念します。

 

 
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