ドールFRP型編1


 
いよいよ”型取り”です。
1番最初の作業は”離型処理”となりますので、離型ワックスとPVAを塗ります。

まずは、離型ワックスを掛けます。
最低3回は掛け、ひたすら磨き込みますと・・・

テカテカ!!

いかに艶消しであろうとも・・・テカリまくりますw
車に使うと気持ちいい位テカリますが、流れやすいので雨が降ったり露がついたりしたら目も当てられませんw
雨天走行でもしようものなら、油膜で前は全く見えません!(当時の社長談)
駄目だと聞いても、やる香具師はいるんですね!全く馬鹿な香具師だ!!はっはっはっ・・・
_| ̄|○ il|! スイマセン・・・ヤリマスタ・・・アメノナカ、コインセンシャジョウデアライナガシマスタ・・・

ワックス掛けの後は、PVAを塗ります。
通常PVAは2〜3割薄めて使いますが、原液のまま塗っても差し支えありません。
スポンジにPVAを含ませて撫でる様に塗り込みます・・・が、昔使っていたスポンジと違う為か?今一感じが良くない!
細かい所は指で伸ばしてやって、なんとか塗り込みました。
蛇足ですが、PVAを塗るときは”ヘアドライヤー”があった方が便利です、ヒートガンだと強力過ぎるので・・・
塗ってワックスで弾かれる前にドライヤーを当てると比較的綺麗に塗れますよ!・・・ちなみに漏れは両方とも持っていませんorz

そこまで作業が済んだら”割り”の作業へ進みます。
パーテーションラインが如何に綺麗になるかは、ここで決まると踏んでます。
漏れがFRP屋でやっていた頃は、物がFRPだったので後で削ったり埋めたり出来たのでプライ板(切り金)で簡単に仕切っても良かったのですが、後で修正の効かないゴムでは使うわけには逝きません。

粘土を貼る

粘土で隙間無く立てて逝くことにしました。 朝から晩まで、粘土のブロックを貼り→隙間を埋める→全体を均すを繰り返す。
割る対象物の面に対し、直角に粘土を立てないと割った時にエッジが欠けたりする。
隙間があっても一緒で、これらは”バリ”となって製品に出るはずです。
慎重に貼って行く事30時間以上・・・ようやく出来ました・・・かなり神経が擦り切れました orz

一通りチェックした後、型ゲルを塗ります。
ハケでなるべく均一にムラ無く、厚さは1ミリ位かな?

ゲル塗った後

硬化後、マットを1プライ分用意する。
ドールの様に細かい曲面が多いと、繊維の張りが強くてなかなか張り付かないので、3センチ幅の帯で細かく貼ることにした。
全部貼れる事を確認してから、樹脂の用意をする
大量に作ると硬化も早まるので、200グラムと700グラムをポリ容器に入れてスタンバイ
その他、アセトンを洗浄容器に入れ、ローラー類、ダンボール等のスタンバイOK!!
頭の中でシュミレーション・・・問題なし!!
気温21℃、硬化剤を0.6パーセント・・・作業時間は少なくても1時間位は取れる計算、もっとも30分以内で終わるはずだがw
200グラムのポリカップを秤に乗せ1グラム硬化剤を入れ攪拌、ガラスパウダーでパテ位の増粘剤を作る。
曲面のきつい所(パーティングライン付近など)に盛って曲面を緩める、こうするとマットが乗り易い。
次に、700グラムのポリカップを秤に乗せ硬化剤4グラム投下、攪拌後大型の綿ローラーで一気にマットを含浸させて貼り付ける。
そのまま脱泡開始!!この間約10分・・・っとここまでは順調だったが・・・
あろうことか?!硬化しだした???????????????
時計を見る!30分たっていない?!室温・・・21℃変わりなし?!

リカバーで樹脂を同じ0.6パーセントで作って救済してみた・・・が・・・こっちは2時間以上硬化しなかった・・・

・・・失敗しますた_| ̄|○ il|!


使っている秤が時折調子が悪くなる事は”実験1”で分かっていたのに・・・
その後、秤を調べたら誤差6グラムを記録、10グラム置いて動かない事も・・・意味ねェ・・・この秤・・・

問題の秤

最近、ちゃんと量れていたんで油断した・・・orz


・・・ふりだしに戻る・・・こんなんばっかやん・・・_| ̄|Σ・;'.○パーン

 

 
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